前期のドラマ総括
MR.BRAIN(日記参照)
・やっぱり芸人枠も掃除のねーちゃんも喫茶室のねーちゃんも広末も柄本明もいらんかったんやん。
それどころか、海老蔵すらいらなかった。
科捜研メンバーは平泉成だけでよかったと思うよ。
大人の事情キャスティングで納得できたのは綾瀬はるかと水嶋ヒロだけだった。
絵面的にね、必要だからね……でも他は何で?
・香川照之が真犯人にホレちゃう話はもうちょっと後にやるべきだったと思う。
・「え、もう犯人わかったの!? まだ後15分あるんだけど!?」
相棒なら15分あればもう一転くらいするのだが、お涙頂戴で尺を稼いで結局別の黒幕が発覚しなかった、というのはミステリドラマとしてはかなり異例だった。
それどころか、「え、前回から引っ張った真犯人が開始5分でもう自供!?」
ある意味で斬新だったのかもしれない。
・パクるならパクるで、CSIにしたいのかクリミナル・マインドにしたいのかはっきりしようや。
その点では、クリマイ中心にパクッていたBOSSの方がまだマシだったのかな……
・でも最大の謎は、何で主題歌がSMAPでもウルフルズでもなかったのか、ということだ。
……もしかしてトータス、解散騒動で曲作るのが間に合わなかった?
BOSS
・こっちはこっちで、始まって10分くらいで犯人がわかることが多かったが。
一応ミステリ作家のくせに、こるものさんの犯人当ては全く当たらない。
「あれ、これ叙述? それともケアレスミス?」と悩んでいる間に読み進んでしまい、結局叙述だったことが判明したり、非常に残念。
HOWはわかるのにWHOがわからなかったりする。
(※ただし性別叙述だけは高確率で当てられる)
……その俺に犯人わかるってよっぽどだろ。
・離婚弁護士ネタは、弁護士の名刺見せるだけで説明はなくてもよかったと思うよ。
・天海祐希があの彼氏の何にホレたのか全く理解できなかった俺はオコサマなのだろうか。もう31なのに。
名探偵の掟
・最初の方は絶望的だったのに、アリバイ宣言辺りから信じられないほど面白くなっててビビッた。
大和田伸也、これに尽きる。
いいものを見せてもらった……(眼福という意味ではないが)
欲を言えば、助け出されたOLも大和田伸也であってほしかった。
・原作が後味の悪い終わり方だったのでどうなるかと思っていたが、テレビ的にコメディ処理したのは正解。
どうせなら天下一は犯人とともに滝壺に落下して、謎の日本武術で生還してほしかった。
・そういえば俺が一番好きな、物理トリックの回がなかった。
……高度なCGとかで何とかならなかったのかなー……
・多分わざとなのだろうが「叙述トリック」という言葉の用法があさっての方向に間違っていたのが気になって気になって。
深夜にやってた『妄想姉妹〜文學という名のもとに〜』が“ヤンデレ”を“病弱萌え”の意味で使ってたのと同じくらい気になって。
あっちは明らかに脚本家の勘違いだったけど。
最近になって“ヤンデレ”って言葉ができただけで、新約聖書の時代からある概念なのにどうして……
妄想姉妹〜文學という名のもとに〜
・これ、かなり前にやってたんだけど今書く。
最終回が夢野久作『瓶詰地獄』1時間スペシャルだったので、俺はもう正座してwktk待っていた。
『瓶詰地獄』はあらすじ説明が5分だけで、残りは全部オリジナル脚本だった。
地上波だから金なんか払ってないのだが、金返せと心底叫んだ。
ちゃぶ台があったらひっくり返していた。
できない約束なんかしないでくれ。
白い春
・面白いのか面白くないのか微妙だと思いながら最後まで見ていたら、最終回がとんでもないことになってて逆に笑えた。
フラグはあるのに伏線がないって。
前々からいくらでも何とでも準備できただろうに、どうして……
夜光の階段
・何でこのドラマ、ナレーションの人がト書きを読んでるの?
それが許されるのは福本伸行原作だけだと思ってた。
・ツッコミどころは満載だったが、現代設定なのにやたらと昭和のBGMを使ってたせいで最後まで時系列がピンと来なかった。
……今年が平成21年だから、殺人の時効が15年で、遡ってもやっぱり平成だよな……
って1人目の事件は一事不再審だから別に時効じゃないよな。
……あの「パヤ♪ パヤパヤ♪」のBGMはなぜ……
あれって俺が小学生の頃におかんが歌ってた曲のはず……
そのくせ最後の切り札はデジタルボイスレコーダー……多分MP3形式。
時空が歪んでいる。
魔女裁判
・最後のどんでん返しだけよかった。
・やはりツッコミどころは満載だったが、とりあえず『ヴォイス〜命なき者の声〜』と同じで、関係者と喋るなよ生田斗真。
弁護士とか容疑者の娘とプライベートで喋っちゃまずいだろ。
こういうことしたら脅迫とかなくても普通に裁判員クビになるんじゃないか?
・石田ゆり子の自殺方法は、紙を見ないで左右逆に「卿」の字を書くくらい難しいと思った。
普通あの状況ではドアノブと服で首を吊るくらいしかできないはずだが、それやると本当に死んじゃうとはいえ、いくら何でも。
ボールペンを借りるとか何かなかったのか……
糸切り歯で噛み切った方がまだマシだったんじゃないかなー。
・ブルーの存在感が空気と評判だが、俺はブラウンが何のためにいるのか全くわからなかった。
ぼくの妹
・東芝日曜劇場でこのタイトル。
ホームドラマかと思っていたらいきなりともさかりえが謎の死を遂げたり、千原ジュニアが人殺しの目つきでオダギリジョーをマンホールに閉じ込めたり、ものすごいジェットコースター展開。
しかし最後の方はどんどんコースターが上に昇っていくのに、頂上にたどり着いたところで「後はエスカレーターで降りてください」とあっさり放り出された感じ。
まさか準主役だった千原ジュニアが最終回の冒頭5分にしか出てこないなんて。
ツレがうつになりまして
・ものっそい地雷を警戒していたので、思ってたよりずっとよかった。でも。
……原田泰造の鬱演技がリアルすぎて、これ見て鬱病を発症する人がいるんじゃないかと思った……
実際、精神不安定な人は見ない方がいいと思う。
てか鬱病の本って、患者本人じゃなくて患者の家族が読むもんなんだよな……
こんなに地雷まみれのクールってあんまりなかったと思うよ。
……何だったんだろう、これ。