社会派だから。

皆さーん! 確定申告の季節ですよー!
俺は今年初めて所得税を払いまーす!
だって歪んだ社会の犠牲者だからー!


……相変わらず私生活が社会派のこるものです……
……医療費が高額だからほとんど控除で返ってくるってさ……
……へへ……


忙しいから家族に手伝ってもらってぼちぼち計算してます。
家内制手工業。


これまで知らなかった作家の台所事情:
 1.税金は印税収入からあらかじめ天引きされている


「……これはもしかして、印税もらってその夜に芸者を上げて遊びたおして、所得税が払えない作家がたくさんいたから?
昭和初期とか、自殺するか結核に罹るかしないと作家として認められなかった時代に……」
「俺たち、“作家になった”んじゃなくて“作家にしかなれなかった”んだぜ……」という某先生のお言葉を思い出した。


これまで知らなかった作家の台所事情:
 2.なぜか印税に「消費税」が含まれている


「年収○○円以上だとこれ払わなきゃいけないけど、それ以下だったら自分の懐に入れていいんだって」
「ときどきある100円均一の自販機の正体はそれか!」


そういえば駄菓子屋のばーちゃんに「いいよこんな小銭もらっても仕方ないし」と消費税分をまけてもらったことがあるが、そうか……
あの店の年収……


これまで知らなかった作家の台所事情:
 3.会計ソフトが使いにくい


「印税収入」と「原稿料」と「経費」しかないから、出納帳がものすごーくつけにくい。
納品書なんてないよ、出版契約書には印税のパーセンテージはあっても金額なんかどこにも書いてないよ。
原材料なんてないよ、一太郎とノーパソは備品だし資料も別に原料ってわけじゃないし。印刷は俺の仕事じゃないし。
あれは備品あれは資料、それも資料。


そして作風が特殊なので、普通の商売では考えられないけったいなものが経費に入る。
金魚の餌とか。
……水族館の入館料とか領収書取っておきゃよかったなー……
最近、近所の本屋は何も言わなくても領収書を書いてくれるようになった。


市役所に来る税理士の無料相談、みたいなので聞いてみたらあっさり「わかりません」と言われたので税務署まで行かなきゃいけないことに。


東野圭吾氏の短編で「超節税対策殺人事件」ってあったな……
そういや森博嗣氏が「作家たるもの、関係ないことをしているときにもインスピレーションが湧いたりするものだが一体どこまで経費に入れていいのか」みたいなことを日記に書いてたなー。


事業主なので自分で自分の福利厚生を考えなきゃいけないらしいです。