復讐するは我にあり

この間のドラマがあまりにもアレだったので、逆に衝動買いしてしまった。




初読ではドン引きしたのだが、不思議なことに、何回も読み返すとこるものさんの鬼畜心にどんどんフィットしていく。
流石神、揺るぎない。
結城より賀来のがタチ悪いよな。


で、これを、手塚治虫好きのおかんに無理矢理読ませることにする。

なぜならこるものさんの手塚神デビューは、リボンの騎士でもメルモちゃんでもなくアトムでもなく『ブッダ』だったから。


アニメ『三つ目がとおる』が始まる前に、アッサジが自ら狼に喰い殺されるシーンを読んだ俺は……
洞窟に閉じ込められた子供たちが、わずかな水を巡って石で頭どついて殺し合ったりとか……
元令嬢が落ちぶれまくって麻薬でラリッて出てきたりとか……
タッタが象に踏みつぶされたりとか……
やたら痛そうな輸血シーンとか……
ミゲーラがえげつない業病に罹って、膿を口で吸い出したりとか……
アジャセの怖い脳腫瘍とか……
そもそも出てくる女のほとんどが乳丸出しなのだが……


おかげでつい最近まで、「手塚マンガ怖いホラー怖い」と夢に見るほど怯えていた。
火の鳥なんか読んだ後怖くて寝れなかったし。


ブッダは今でも聖典と崇めているくせに、「ブラックジャックは手術シーンが怖いから読みたくない」とほざくおかん。
「ロボットアニメみたいな野蛮なものは見ちゃいけません」と言って俺に1stガンダムを見せなかったくせに、パタリロシティーハンターは許可していたおかん。
そもそも手塚神がフツーの少年マンガや少女マンガを描いていたことすら知っていたかどうかあやしいおかん。


つってもおかんは『ルードウィヒ・B』が絶筆で未完なのを心底嘆いてたから、フツーに喜んで読むかもしれん。