名作劇場

ある友人が言っていた。
「大人になってから『アルプスの少女ハイジ』を見ると、ロッテンマイヤーさんがすごく立派な大人だということがわかる」と……


今、BS2で『小公女セーラ』をやっている。


ミンチン先生の気持ちがわかる俺はかなり駄目な大人になってしまったんだろうか。
これ、お父さんが破産して死ぬってわかってないと最初の方、見てらんねえ。


やっとお父さんが死んでセーラは屋根裏部屋に押し込められ、みすぼらしい服を着せられて下働きをさせられる。


「お前のような娘が一人、街に出てどうやって生きていくつもりなの!?
置いてもらえるだけありがたいと思いなさい!」


全くその通り!
ちょっとフランス語が喋れるだけで、人形抱えて妄想垂れ流すだけが能の娘、普通に考えて変態や変態や変態のところに行くしかないだろう。


……てか結果的に父の親友が迎えに来ることを考えると、学院に置いてもらえてよかったな、セーラ。
放り出されてたら向こうも探しようがなかったろう。


そしてセーラの過酷な毎日が始まる、が……
以前から仲よくしていた下働きの娘・ベッキーが、セーラが何か言いつけられるたび「私がやります」とさっさと仕事を代わってしまう。


お前……その行動は長い目で見ると後々セーラのためにならないぞ。
大体お前もで何もないところでコケたりするようなドジっ娘のくせに、他人を助けてる場合か。


大人になるって嫌なことだ。



そういえばBSフジでやってる『こんにちはアン
赤毛のアンがアヴォンリーに来るより前の話と聞いて、アンとアンの心の友ケイティ・モーリスの温かい交流。
しかし全ては飲んだくれのオヤジのDVから逃避するために生み出した幻だったのだ……
というような、マトリックスとかファイト・クラブとかシックスセンスとかあの系のサイコサスペンスホラーかと思った。


でも何で『アンの青春』とか『アンの娘リラ』とかをやらなかったんだろう?
流石『若草物語』を途中で切って、なぜか『ナンとジョー先生』まで話をすっ飛ばしたハウス名作劇場
斜め上だ。