サマーウォーズ

時かけ」で滂沱の涙を流したので、今年は素直に見てきました。


日テレが毎年、夏になるとこの映画をテレビで流す。
そんなクォリティ。
文句なく夏の定番の1つになると思います。


インターネットの設定は完全に定型だったけどね。
現実には皆、もうHAL9000スカイネットを怖がったりしてない。
皆、もうセカンドライフがコケたのを知ってる。
皆、Twitterが流行ってるのは海外だけで日本国内ではイマイチだと思ってる。
皆が怖がってるのはブログの炎上であり、ファイル共有ソフトの不正使用摘発であり、マジコンの使用規制であり、MMOのサービス停止であり、苺キンタマウィルスであり、GENOウィルスだ。
SF設定では電脳コイルに追いついてない。


でもま、娯楽作品だから。
「ネットと大家族で世界滅亡の危機を救う!」
これだけの単純な話だから。


難しいことを考えなければ、素直に笑って泣けた。
見ていた人のほとんどが花札のルールを知らなかったようだが(かく言う俺も知らない)全く問題なかった。
……ボーイミーツガールにしてはちょっと、主人公の影薄かったけどね。
カズマの方が長いこと頑張ってた感じが。


勿体ないのは、この館内でのDQ9すれ違い通信の戦果が全然上がらなかったこと。
近所の本屋では6人すれ違ったのに。
すれ違い通信中の皆! サマーウォーズ見に行け!
すれ違い通信ユーザー、ネトゲ廃人、iPhonユーザー、携帯電話でSNSTwitterに接続している人は常人の3倍楽しめると思います。
てかどれも全然縁がない人には共感しづらい部分が多そう。


思ったけど、多分「キター!」とか「乙」とか「神」とかの2ちゃん語はいつか(多分早いうちに)廃れて消えていくだろうけど、表現が変わるだけできっと概念としてはいつまでも残るだろうな。
ネット実況は「キター!」とか「バルス!」とか言わないと楽しくないもん。
カズマがキーボード使って格ゲーやってたのだけものすごく落ち着かなかったが、きっと専用コントローラーつけちゃうとビジュアル的にパソゲーって感じがしないんだろうな。


アニメの利点を1つ見つけました。
アニメでは、ご馳走の載ったちゃぶ台がひっくり返されても「この後スタッフがおいしくいただきました」とか説明いらないし、「錦鯉どうなったの!?」なんて心配しなくていい。
その辺、最近のCG技術は実写映画の利点を潰してしまった気がする。


今はもう取り壊されちゃったばあちゃんの実家があんな家だったなあ。
本当にナギナタとかあって、何か夏でも廊下がひんやりしてるんだ。
ワビスケみたいなおじさんもいた(笑