ハガレン23巻


まだ読んでない人のために、ネタバレ回避しておきます。


こるものさんは、エンヴィーが大好きだった。


だって、必殺技が「通行人に化けて後ろから刺す」!
超必殺技が「巨大化して踏みつぶす」!


お前どんだけ小物やねん!
ラストやグラトニー、グリードがどんだけ強かったかよくわかる……
まあ、諜報向けの能力だからなあ……


こーゆうキャラは真の姿が醜ければ醜いほどいいと思っていたので、巨大化したときはGJ!と親指を立てた。
でもその後半年くらい巨大化したままだったので、もしかしてこのまま元に戻らないで終わるのかと不安になった。


好きだからこそ、悲惨な死に様を迎えてほしいと思っていた。
あれだけ非道の限りを尽くしたのに人気があるからって無罪放免、なんてことはしてほしくなかった。
バリー・ザ・チョッパー(ナンバー66)が、なかなかいいキャラだったのに因果応報みたいな死に方をしたから、エンヴィーもひどい目に遭うものと期待していた。


ミニサイズが出てきたとき、てっきり最後まで生き残って「くそう、こうなったらエンヴィー1人でもお父様の復活を……」とかつぶやいている最中にヨキ辺りに踏みつぶされて終わるのかと思ったけど、見事に予想は外れた(いい方に)
変身能力が全部裏目に出たあのバトルのテンポ、素晴らしかった。
中華組に気を読まれるより屈辱的な負け方だ。


エドに「嫉妬」の意味を理解されちゃったのもあれだけど、最後の最後のあの話。
皆、あの場面でエンヴィーの生死なんかどうでもいいって思ってたよね。
大佐の精神状態を全力で心配してたよね、スカーですらも。
自分が生きるか死ぬかってときに、誰も自分を見ていない。
皆が見ているのは大佐。


自害するしかないよ、そりゃ。
誰にも殺されるわけにはいかないよ、「嫉妬」としては。
エンヴィー的には最悪に惨めな最期だった。
ラストやグリード(前)の潔い散りざまと見事なコントラスト。


これまでありがとうエンヴィー。
ありがとうハガレン
最終回まで、楽しみにしています。