働いてます。

多神教の日本人は困るのです。


文筆業は、果たして芸事の神様を拝むべきなのか。
蘊蓄やトリックの冴えを期待して地元の天神様にお参りするべきなのか。


結局、自営業なので十日戎で笹をもらってきて本棚の上に飾っているのだが。
本当にこれで正しいのか自信がない。
よく考えたら文才を授けてくれるのはやっぱり天神様?



ゲームを断って、ものすごい勢いでベタ編を直してます。
直しているというか……


400枚だったものが420枚になったが、体感ではもう100枚くらい書いた気がする。


というのは「3枚書いて1枚ボツ」がこるものさんの執筆スタイル。
1作1個「ゴミ箱ファイル」を作って、いらない文章はカット&ペースト。
大体こるものさんは長編1作400〜500枚くらいなのだが、気づいたらこのゴミ箱ファイルに200枚くらい入っていたりする。
「もしかしたら後でやっぱり使うかもしれない」と思って一時避難させているつもりなのだが、大抵使わずにそのままHDの肥やしになる。
単に「物を捨てられない」だけとも言う。


こういうことをするので、アウトラインエディタでプロットを作ってから書き始めるにもかかわらず、最終的に似ても似つかないものが完成する。
こういうことをしていると、台所にいたはずの美樹がリビングに瞬間移動していることがままある。
こういうことをしていると、何を書いて何を削ったか自分で覚えていないので何回も同じことを書いてしまうことがままある。
ミスを防ぐには読み返して直すしかない。


美樹の蘊蓄はあれでも「大筋に関係ない部分は一生懸命削っている」つもりなのだが、きっと誰も信じてはくれまい。


ていうかフォークもそうだったけど気づいたら美樹とか湊とかややこしい奴の出てくるところばかり優先して直しているのはなぜに。