現実は不確定。
おとんが裏の畑でサツマイモを作っていたらしい。
日曜日にそれはそれは立派なイモが何本も発掘された。
父「葉っぱばっかり出てるからそっちに栄養行って、芋はショボいかと思ってた」
姉「どうして掘るときに私を呼ばんのじゃああああ!」
まあイモはおいしく蒸かした。
沖縄方面の名物、紫芋。
本日、その残りが食卓に並んだ。
真っ黄色の断面の実においしそうな蒸かし芋。
「……紫芋じゃなかったっけ?」
「そのはずやったんやけど」
「普通の苗も買ったの?」
「いや、紫芋だけ」
つまり初期不良、もとい園芸屋の発注ミス。しかし。
「まあ、普通の芋だと思って割ったら紫のが出てくるよりは、ダメージ低いな」
「普通の芋だもんな」
ムラサキイモか普通のサツマイモか、割ってみるまで確定しないシュレディンガーの蒸かし芋。
まあ腹に入れば同じなんですけどね。